療育看護師として15年。 「重度心身障害プロフェッショナルナース」に
新卒採用
北療育医療センター
勤務15年目
重度心身障害プロフェッショナル
共立女子短期大学 卒業

インタビュー目次
採用面接の場で北療を知る
高校時代に学校教員を志望していたところ、信頼する担任の先生から、意外にも「あなたは教員より看護師が向いていると思う」とアドバイスをいただきました。それがきっかけで、看護師という進路を真剣に考え始めました。調べるうちに、正看護師の国家資格を取得すれば、病院だけではなく福祉施設や保育園などでも働くことができるとわかりました。
高校卒業後、3年制の短大を経て正看護師の国家資格を取得。親が東京都の看護師をしているクラスメートが実習グループにいて、職場の様子や待遇などの話しを聞くことができ、都を目指した理由の一つになりました。当時の第一志望は、実は別の都立病院でした※。採用面接で面接委員の方から北療育医療センターのお話をうかがい、子どもの頃からなじみがある地域にあったこともあり関心を持ちました。結果、北療育医療センターに配属され、今年で勤続15年目となります。
※当時は都立病院が独立行政法人となる前(令和3年度以前)で、都の採用選考で都立病院と療育施設を同時に募集していた
スタッフ・ご家族と一緒に考える「ベストな療育」
北療育医療センターで働き始めて、コミュニケーションも、自力で動くことも難しい重度心身障害児(者)の方々を初めて目にしました。それまで障害のある方と接する経験はあまりありませんでしたが、利用者さんと一緒に遊んだり、日常の介助の中で、こちらを見てにっこり微笑んでくれたり、ホッとした表情を見せてくれるのを見て、幸せな気分を感じるようになりました。
この職場が長い私ですが、時には迷い、悩むことがあります。新しく出会った利用者さん、年齢に応じて変わっていく子どもたち……「一人ひとりの思いや望みをきちんとくみ取れているか?」。今もそんな自問自答を繰り返しています。逆に言えば、一人ひとりに寄り添い、サポートしていけることが療育の仕事のやりがいであり、急性期医療にはない魅力でもあります。
病棟では保育士さんと一緒に仕事をすることもあり、看護師とは異なる視点からの子どもとの接し方はたいへん参考になります。ご家族とお話しさせていただき、身内だからこそわかる子どもに関する情報をいただくことも多々あります。多くのスタッフやご家族と一緒に「子どもにとってベストな療育を考えていくこと」も私たちの使命であり、やりがいだと思っています。
「この道を究めよう」という決意
私自身も2人の子どもを育てています。6歳と4歳のかわいい盛りですが、手もかかる年頃です。子育てに対する職場の理解と勤務環境はとても恵まれています。子どもがもっと小さい頃は、日勤でも16時半頃に退勤させていただいていました。家が近いので、職員の親睦会に子どもたちを連れてきたこともあります。キッチンカーやビンゴ大会で、子どもたちも大いに楽しんでいました。
この職場は、職員の教育や研鑽にも力を入れています。私は入職6年目から「重度心身障害プロフェッショナルナース」の研修を2年間受け、資格を取得しました。その後も学会発表や研修などの機会もあり、他の医療機関の看護師や医師との交流を持つこともできました。そうした経験の中で「この道を究めてみよう!」という決意も定まりました。今はベテランとして指導する立場でもありますが、まだまだ知識もスキルも学んでいかなければと思っています。
療育看護師の魅力は、相手のことを深く考え、成長を見守りながらしっかり寄り添って日々の穏やかな生活をサポートできること。人のためにとことん試行錯誤して頑張ってみたい…そんな仕事にやりがいを感じる皆さんをお待ちしています。
キャリア
3年制の看護系短期大学に進学
当初は学校教員を志望していましたが、信頼する担任の先生のアドバイスで進路変更。今では先生に大感謝!
東京都の看護師として採用され、北療育医療センターに配属
新卒で北療育医療センターに配属され、働く病棟は何回か変わりましたが、現在に至るまで療育看護師として働いてきました。
「重度心身障害プロフェッショナルナース」に
療育看護師としての専門性を高めるため6年目から2年間の研修を受講し、資格を取得しました。5年ごとに認定資格更新があるので、学会参加や自己研鑽を通して今も日々学んでいます。
わたしのお気に入り
子どもが産まれる前はお休みの日にはよくキャンプに行きました。すべてが用意された手軽なキャンプではなく、自然の中で小枝を拾い集めて焚き火を起こすようなサバイバルなキャンプが好きでした。子どもたちが大きくなり、テント張りや焚き火起こしを手伝ってくれるようになったら再開したいと考えています。他には、家族で旅行に行くことも多いですね。
最近は、海や山など自然に囲まれたサウナ施設で「整う」ことにハマっています。子どもたちを夫に預けて、友だち同士で出かけてリフレッシュしています。
