監察医務院では、23区内において死因の明らかでない急性死や事故などで亡くなられた方々の検案、解剖を行い、その死因を明らかにしています。また、この業務を通じて、正確な死因統計、臨床医学や予防医学、司法領域に寄与するとともに、医療関係者の教育や社会の安寧秩序の維持に貢献しています。
日々の業務から得られたデータ等の一端を都民の皆様にお伝えし、疾病予防や事故防止にお役立ていただくため、下記のとおり公開講座を開催します。たくさんの方のご参加をお待ちしています。
飲酒が関連した不慮の事故死について
監察医務院 部長監察医 鈴木 秀人
アルコール性肝疾患などの飲酒が関連した病気は日々の検案でしばしば認められます。一方、飲酒は不慮の事故死の危険因子ともいわれています。これまでにも飲酒が関連した事故死の調査報告はありますが、事故の発生場所や状況を含む詳細な報告は少ないのが現状です。本講演では飲酒が関連した不慮の事故死についての当院での最近の調査結果を紹介し、その特徴や予防策についてお話ししたいと思います。
「解剖」を知る〜そのとき慌てないために〜
監察医務院 監察医長 酒井 健太郎
解剖は、全国の医療機関や大学、法医学関連施設などで毎日のように行われていますが、一般の方がその実情を知る機会は少なく、解剖に対して漠然と「悲惨なもの」「避けておいたほうがよいもの」といった印象があるかもしれません。そこで本講演では、解剖が実施される背景や、当院で解剖になる場合、御遺族のお引取りまでどのような段取りで進んでいくのかなど、解剖にまつわる実際的な事柄について御説明したいと思います。
平成30年7月豪雨により被害を受けた被災者への支援を実施するため、7月11日(水)から義援金を受け付け、8月31日(金)に募集を終了しました。
都民の方をはじめ、多くの個人、団体の皆様から多大なご協力を頂き、誠にありがとうございました。
これまでにお預かりした義援金は、下記のとおり被災府県に配分しました。
義援金額(総額)9,058万818円
配分先及び配分額 被災府県の指定口座に送金しました。