今春の飛散花粉数予測〜今春の飛散花粉数は昨春の2倍程度〜

東京都では、花粉症の予防や治療を適切に行うことができるよう、飛散花粉数の観測を行うとともに、観測結果などに基づき、花粉飛散予測を実施しています。
1月18日(木)に東京都花粉症対策検討委員会を開催し、都内における平成30年春のスギ・ヒノキ花粉に関する飛散予測の検討を行いました。

- T 飛散開始日の予測
- 2月10日から14日頃とされ、過去10年平均よりやや早めとなる見込み
※過去10年平均は2月16日頃 - U 飛散花粉の総数の予測
- 昨春の2倍程度で、過去10年平均の1.1倍程度となる見込み(右図)
(昨春と比べ、区部では1.1 〜 1.5倍、多摩部では2.2 〜 3.0 倍となる見込み) - V 飛散花粉の多い日の予測
- 飛散花粉数が「多い」に分類される1日当たり30個/平方センチメートル以上飛散する日数は、区部で39日程度、多摩部で42日程度となる見込み
花粉症の予防対策
- <花粉シーズンの生活の心得>
- ●「風邪をひかないこと」………風邪をひくと粘膜の上皮が弱くなり、症状がひどくなることがあります。
- ●「お酒を飲みすぎないこと」…鼻づまりを悪化させる可能性があります。
- ●「たばこは控えめに」…………たばこは粘膜を傷つけるため、症状がひどくなることがあります。
- <花粉を避ける方法>
- ●外出するとき
マスクやメガネを着用し、花粉が目や鼻などに付かないように注意しましょう。帽子をかぶることも効果があります。帰宅した際に、洋服や髪の毛に付いた花粉をよく払い落としてから家に入り、うがい・手洗い・洗顔をしましょう。 - ●掃除・洗濯・布団干し
なるべく室内に花粉を入れないように注意しましょう。掃除の際は、掃除機の使用に加え、ぬれ雑巾やモップで拭くことも効果的です。
また、洗濯物はできるだけ屋内に干しましょう。布団は布団乾燥機の使用が望ましいですが、屋外に出した場合 でも、掃除機をかけることで、ある程度花粉を除去することができます。
参考
- 〇飛散開始日の予測
飛散開始日の予測については、1月の日単位の平均気温の積算値のほか、スギの花芽が休眠に入った後の11月以降の気温の推移等を総合的に判断して行っています。 - 〇飛散開始日の定義
1月以降にスライドグラスの1平方センチメートル内にスギ花粉が1個以上捕集される日が、2日以上続いた最初の日としています(公益財団法人日本アレルギー協会花粉情報標準化委員会の定義による。)。
なお、気象条件により、これ以前に少量の花粉が飛ぶ場合があります。 - 〇スギ・ヒノキ飛散花粉数の予測
スギ・ヒノキ飛散花粉数は、前年夏の日射量や秋のスギ花芽の着花状況などによって決まるので、この値を基に予測しています。 - 〇飛散花粉数が多い日の定義
飛散花粉数が多い日とは、花粉捕集器を用い、捕集した花粉の数値が1日当たり30個/平方センチメートル以上の日としています。 - 〇飛散花粉数の経年変化(過去10年平均)
都内の飛散花粉数の経年変化を見ると、現時点の過去10年平均は、平成6年時点の過去10年平均と比べて2倍以上に増えています。
- 問い合わせ
- 健康安全研究センター企画調整部健康危機管理情報課
03-3363-3487 FAX 03-5386-7427