肺の健康、気にしていますか? 〜11月15日は世界COPDデー〜

「世界COPDデー」は、世界各国でCOPD(慢性閉塞性肺疾患)という疾患について啓発していく目的で、WHO(世界保健機関)とNHLBI (米国心臓、肺、血液研究所)の共同プロジェクトから始まった世界的な組織であるGOLD(Global Initiative for Chronic Obstructive Lung Disease)が定めた日です。平成27年には日本における死因の第10位となっており、推計患者数は530万人※といわれているCOPDですが、あまり知られていないのが現状です。
(※NICEスタディ2001年)

COPD(慢性閉塞性肺疾患)は、有毒な粒子やガスの吸入による進行性の肺の疾患です。主な原因は喫煙で、ほかに粉塵や化学物質などが考えられます。これまで「肺気腫」や「慢性気管支炎」と言われていた疾患も、COPDに含まれます。
重症化すると、少し動くだけでも息切れしてしまい、酸素吸入が必要になるなど、生活に大きく影響してしまいます。
長引くせき・たん・息切れなどの症状。自己判断で、「年のせい」、「風邪の治りが悪いだけ」などと思い込んでいませんか?たばこを吸っている(以前吸っていた)方で、下の症状のうちいくつか思い当たる方は、COPDの可能性があります。


思い当たる症状がある方は、呼吸器科のある病院へ。COPDは、スパイロメーターという機器で呼吸機能検査をして診断します。
悪化してしまった肺機能は、残念ながら完全に健康な状態に
戻すことは困難です。しかし、禁煙や薬物療法、酸素療法によって、病気の進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることができます。
「もしかして、COPDかな?」と思い当たる点があれば、これ以上呼吸機能を悪化させないためにも、早めに受診して適切な治療を受けましょう。また、周りの方にCOPDと思われる方がいたら、ぜひCOPDについて知らせてください。
詳しくは、福祉保健局HP「とうきょう健康ステーション」へ!
- HP
http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/copd/index.html
- 問い合わせ
- 福祉保健局保健政策部健康推進課
03-5320-4356 FAX 03-5388-1427
今日から始めよう!糖尿病予防 〜11月14日は世界糖尿病デー〜


糖尿病は、血液中のブドウ糖濃度(血糖値)の高い状態が続く病気です。40歳から74歳までの都民の3人に1人は、糖尿病を発症しているかその予備群です。
初期には自覚症状がほとんどないため、高血糖状態を放置していると血管への障害が進行し、腎症、網膜症、神経障害から、人工透析、失明、下肢切断等の深刻な合併症を引き起こします。
糖尿病予防のために食生活を整え、体を動かし、ストレスをためないようにするなど、正しい生活
習慣を実践しましょう。また、定期的に健康診断を受け、血糖値が高いと言われたらすぐに医療機関を受診し、糖尿病と診断されたら、医師の指示に従い血糖値をコントロールすることが大切です。
糖尿病に対する意識を高め、より多くの人に予防を心がけてもらうため、東京都では毎年11月14日の世界糖尿病デーに合わせて、都庁舎のライトアップ等の取組を行っています。
■予防啓発動画「他人事(ひとごと)じゃない!〜今日から始めよう!糖尿病予防〜」
レポーターの阿部祐二さんを進行役に、ミニドラマ形式で糖尿病を予防する生活習慣を紹
介します。ぜひご覧ください。
Youtube東京都チャンネルHP http://www.youtube.com/tokyo/
※福祉保健局HP「とうきょう健康ステーション」
(HP http://www.fukushihoken.metro.tokyo.jp/kensui/)にも、動画へのリンクを掲載しています。
- 問い合わせ
- 福祉保健局保健政策部健康推進課
03-5320-4356 FAX 03-5388-1427
今月の主な内容
- 福祉保健2017年11月号 表紙
- 特集 11月は児童虐待防止推進月間
- 11月16日から12月15日は、東京都エイズ予防月間です!/「2017社会福祉の手引」福祉保健局ホームページで掲載中!
- 肺の健康、気にしていますか? 〜11月15日は世界COPDデー〜/今日から始めよう!糖尿病予防 〜11月14日は世界糖尿病デー〜
- 未成年者喫煙防止ポスターコンクール 入賞作品の決定!
- お知らせ
- 11月は乳幼児突然死症候群(SIDS)対策強化月間です/12月3日から9日は障害者週間です