医療法人社団新新会 多摩あおば病院の取り組み
~物質使用障害に対する当院の取り組みについて~

医療法人社団新新会 多摩あおば病院の取り組み
~物質使用障害に対する当院の取り組みについて~

病院の概要

多摩あおば病院は東村山市にある単科の精神科病院です。以前からアルコールや薬物依存の急性期治療を行っていましたが、継続的治療の必要性を感じていた医師により2013年2月教育プログラムが立ちあげられました。当院は依存症の専門病棟はなく、他疾患の患者さんも含めた救急・急性期病棟で急性期治療を引き受け、退院後も継続した治療が受けられるよう心掛けています。少数ですが薬物やギャンブル依存症患者も参加しています。令和4年度に東京都の依存症専門医療機関(アルコール健康障害)の選定を受け、令和6年度には依存症専門医療機関(薬物依存症)の選定も受けました。スタッフは医師、看護師、公認心理師、作業療法士、精神科ソーシャルワーカーがおります。

相談から外来・入院までの流れ

依存症に関わらず入院、受診の相談は「相談室」のソーシャルワーカーがお受けしています。ご本人やご家族、地域の支援機関などからの相談をお受けし、ご意向やお困りのことを整理し、ご本人が継続して医療へ繋がって頂けるよう工夫しています。
治療は大きく分けて外来、入院の二つに分かれます。外来では、節酒や断酒の提案、家族、関係者と相談した上で、適切なタイミングで動機づけ、認知行動療法、薬物療法などを行っていきます。入院治療は連続飲酒や薬物誤用が止まらない方、食事摂取ができなくなってしまった方、歩けなくなってしまった方などが対象となります。入院期間は本人の状態、取り巻く環境、使用薬物などによりますが1-3か月を目安としています。入院後2週間程度は離脱症状の緩和のための治療を行い、その後は物質使用障害のプログラムに参加していただきます。退院の際には、自助グループへの紹介、訪問看護やデイケアの導入など地域で安定した生活が行えるようにサポートしていきます。

プログラム

1.「SMARPP~薬物、アルコール依存症からの回復支援ワークブック」を用いた集団精神療法
2.動機づけ作文(動機づけ面接を応用した集団精神療法)
3.回復者トーク(回復者を招き話して頂く)
4.講義(院内医師によるアルコール依存症、肝硬変、慢性膵炎を中心とする疾患と栄養指導)
5.DVD学習
6.作業療法(病棟プログラムや運動プログラム)
7.読書会

アルコール、薬物を断つことは簡単ではありませんが、再使用したとしてもプログラムを継続することが回復のために必要です。

医療機関URL:https://sinsinkai.com/