依存症とは、特定の行動や物質の使用を繰り返すうちに、自分ではやめにくくなり、生活や健康に支障が出ても続けてしまう状態のことです。これは「意志の弱さ」や「性格の問題」ではなく、脳の働きに変化が起きることで、誰にでもなりうる「病気」です。
依存する対象には以下のような種類があります。
依存の対象はしばしば変わることがあり、複数の対象に同時に依存する場合もあります(クロスアディクション)
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物質依存
アルコール、違法薬物(覚せい剤、大麻、コカイン、危険ドラッグなど)、処方薬・市販薬、たばこ など
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行動依存
ギャンブル、ゲーム、窃盗癖、買い物 など
依存症は本人だけでなく、家族や周囲の人々にも影響を及ぼすことがあります。しかし、正しい知識と継続的な支援と治療によって、少しずつ生活を立て直し、回復が可能です。
東京都では、依存症に関する相談・支援・医療体制を整備し、本人や家族が「依存対象にとらわれずに、自分らしく生きていける」よう、回復を支援する取り組みを行っています。
リーフレットはこちら⇒リーフレット|情報ルーム|東京都立中部総合精神保健福祉センター
あなたは大丈夫?各依存症の症状とサインを見てみましょう
アルコール依存症
アルコール依存症は、お酒の量や飲み方をコントロールができなくなり、問題が発生しているのに、自分ではやめられず、日常生活や健康に支障をきたしてしまう「病気」です。長期的な飲酒により脳の報酬系が変化し、飲酒をやめることが難しくなってしまいます。
以下のような飲み方や症状の場合は要注意です。
飲酒習慣スクリーニングテストであるAUDIT(オーディット)は、飲みすぎやお酒のトラブルを早めに見つけるためのチェックシートです。世界中で使われており、日本でも病院や保健指導などで活用されています。
質問は10問で終わりますので、気軽に自分のお酒の習慣を見直すきっかけにしましょう。
アルコール依存症は身体的・精神的な健康問題を引き起こすため、早期の相談が重要です。
東京都では、専門相談や当事者・家族を対象としたプログラムなどを通じて、本人・家族への支援を行っています。
薬物依存症
薬物依存症は、薬物使用によって心身や価値観が変化し、日常生活や健康に支障をきたしているにもかかわらず、自分の意思や努力ではやめられない「病気」です。違法薬物だけでなく、市販薬や処方薬の乱用によっても、生じることがあります。
以下のような症状の場合は要注意です。
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違法と分かっていても使用してしまう。
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体調が悪くなってもやめることが出来ない。
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生活が薬物の使用を中心にまわってしまう。
薬物依存症スクリーニングテストであるDAST-20は、薬物依存症かどうかを自己チェックすることができます。質問は20問で終わりますので、確認してみましょう。
薬物依存症は身体的・精神的な健康問題を引き起こすため、早期の相談が重要です。
東京都では、専門相談や当事者・家族を対象としたプログラムなどを通じて、本人・家族への支援を行っています。
ギャンブル等依存症
ギャンブル等依存症は、借金や生活困窮、対人関係の破綻などの生活に悪影響が発生しているのに、ギャンブル行為を繰り返し、やめたいと思ってもやめられない「病気」です。
ギャンブルを繰り返すことで、脳の報酬系が変化し、ギャンブル以外の刺激では快感を得ることが難しくなり、さらにギャンブルによる快感を求めるようになってしまいます。
以下のような症状の場合は要注意です。
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ギャンブルで勝った時の興奮を追い求めて、掛け金の額がどんどん増えてしまう。
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ギャンブルで負けを取り戻したいという気持ちが強くある。
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ギャンブルを途中で中断したり、中止したりすると落ち着かなくなったり、いらいらしてしまう。
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ギャンブルが原因で、隠し事やうそをつき、大切な人との関係を壊してしまった経験がある。
ギャンブル依存症スクリーニングテストであるPGSIやLOSTは、ギャンブル依存症かどうかを自己チェックすることができます。質問はPGSIは9問、LOSTは4問で終わりますので、確認してみましょう。
ギャンブル等依存症は精神的な健康問題を引き起こすため、早期の相談が重要です。
東京都では、専門相談や当事者・家族を対象としたプログラムなどを通じて、本人・家族への支援を行っています。