長引くせき・たん・息切れはありませんか?〜 11月17日は世界CОPDデー〜

長引くせき・たん・息切れなどの症状。「風邪かな」「そのうち治まるだろう」と受診を先延ばしにしていませんか? 以下の症状のうち、いくつか思い当たる方(特に喫煙経験のある方)は、COPD(慢性閉塞性肺疾患)かもしれません。

COPDは、有害物質を長い間吸引したことで肺が壊れる進行性の病気です。これまで「肺気腫」や「慢性気管支炎」と言われていた疾患も、COPDに含まれます。
原因の約90%は、たばこの煙(※1)。重症化すると、少し動くだけでも息切れしてしまい、酸素吸入が必要になるなど、生活に大きく影響してしまいます。薬物療法や酸素療法によって、病気の進行を遅らせたり、症状を和らげたりすることはできますが、悪化した肺機能を完全に健康な状況に戻すことは困難です。COPDは、日本人男性における死因の第10位(※2)であり、推計患者数は530万人(※3)といわれています。
(※1)一般社団法人日本呼吸器学会「COPD診断と治療のためのガイドライン」第5版
(※2)厚生労働省 人口動態統計 2020年 (※3)NICEスタディ2001年
「もしかして、COPDかな?」と思い当たる点があれば、まずはかかりつけ医で受診しましょう。また、必要に応じて呼吸器科の専門医を紹介してもらいましょう。COPDは進行性の病気のため、早期に受診して適切な治療を受けることが大切です。
COPDの原因の約90%は、たばこの煙。喫煙を続けることはCOPDのリスクを高めます。喫煙者の方は、禁煙することが重要です。
この機会に禁煙に取り組んでみませんか?
「世界COPDデー」とは?
COPDの啓発活動を行っていくという主旨の下、毎年 11月の第3水曜日は「世界COPDデー」と定められています。この日を中心に世界各国でCOPDへの関心を高める活動が行われています。
- 問い合わせ
- 福祉保健局保健政策部健康推進課
03-5320-4361 FAX 03-5388-1427
- HP
- とうきょう健康ステーション COPD