東京都の児童福祉司になりたいと思ったきっかけは何ですか? 30代前半に任期付職員として3年間東京都の児童福祉司を務めました。 その後、民間の児童養護施設を立ち上げるという仕事があり、民間の社会福祉法人へ転職しました。児童福祉司と児童養護施設職員の両方を経験して、自分が追求すべきなのは、児童福祉司の専門性だと確信し、東京都のキャリア活用採用の枠で、東京都に入りました。 他の自治体で児童福祉司になることも考えましたが、自分の児童福祉司としての力量を高めるには、多種多様な家族が生活している首都東京都で仕事をするべきだと考え、東京都の児童相談所の児童福祉司を希望しました。 児童福祉司の仕事の魅力は何だと思いますか? 児童相談所で出会う子どもたちやその家族が、自分の家族のことを見つめ直し、子どもの最善の利益について考え、判断することに並走することは創造的で魅力的な仕事だと思っています。保護者が児童福祉司に対して怒りや悲しみをぶつけることがあっても、それはこれまで家族が抱えてきた感情であると受容していくことで、保護者が児童福祉司を信頼してくれることもあります。このように関係性を発展させていく面白い仕事だと思います。 児童福祉司は人と人との関係性を繋ぎ直す専門職だと思います。関係性というのは目に見えないものですが、関係性が整うことで、子どもや家族の間に安心感が生まれることを実感することができます。その仕事に取り組み、それぞれの家族の思いに触れることができるのが、児童福祉司の魅力だと考えます。 どんな人に児童福祉司になって欲しいと思いますか? 学びを続けられる人でしょうか。二つとして同じものがない固有の家族を理解したり、共感的に関わっていったりするためには、知識や感性が不可欠です。知識や感性は自分で磨かないといけないものだと思います。業務外でも読書をしたり、勉強したり、映画などの文化的な創造物に触れたりすることで、自分の知識や感性をブラッシュアップしていくことが必要だと思います。 私は、自分を耕すために映画を観たり、本を読んだりして自分をブラッシュアップするようにしてきました。若い時のような吸収力はなくなりましたが、今でも自分の感性や知識が錆びていないか気になります。
一日のスケジュール 8:30 出勤 前夜に送られてきた警察からの通告等の申し送りを確認し、担当者へ割り振り 9:00 始業 決裁事務作業ケース相談対応 11:00 緊急受理会議 (多い時には10件程度) 12:00 昼休み 13:00 決裁事務作業 担当者からのケース相談対応 15:00 緊急受理会議や個別ケース協議 (緊急の一時保護が発生した場合には、担当者へ指示を出し、オペレーションの進行管理) 18:30 終業 夜間・休日 公用携帯電話へ警察や関係機関からの連絡が入った場合は、それらへの対応