2025-07東京都福祉職パンフレット改定_6-e-book用-1015
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慎 重に進めなければならない、けれどゆっくりもし 私が 福 祉の分 野で 働きたいと思ったきっかけは、大学受験で浪人した時多くの方々が支えてくれたことです。私も将来、誰かを支えることができれば良いなと思うようになりました。私自身が育った東京都の福祉の推進に携わりたいという思いと、日本の将来を担う子供の支えになりたいという思いから、「子供を守る最後の砦」となる児童相談所の配属を希望しました。非行等の相談 対応をしていましたが、ケースワークを進める中では悩みすぎて夢に出てきたこともありました。新たな問題が発生することは日常茶飯事で、子供の SOS を見逃さないために 最初の3年間は、地区担当として虐待や養育困難、ていられない。当時を振り返ると、担当ケースの方針を自分はどうしたいのかという明確な軸がなかったから悩んでいた部分もあったと思います。上司等に相談をしながら経験を積み、「今、何ができるのか」を冷静に考えられるようになってからは落ち着いて対応できていると感じています。 現在は虐待対策班に異動し、主に虐待通告の初期対応を担当しています。児童相談 所は、虐待通告を受け付けると 48 時間以内にお子さんの安全確認を行います。ご家庭や学 校等に伺ってお子さんの様子を確認し、一旦ご家庭から分離した方が良いと判断した場合、「一時保護」をすることもあります。 子 供の命に関わる通告を受けることも多いため、迅速に対応すべく日々担当地域を駆け巡っています。職員インタビュー 児童相談所 児童福祉司14児童相談所S さん子供の未来を支える…日々心を動かされるかけがえのない仕事ですVIEW MOREインタビュー動画公開中!視聴はこちらから「誰かを支えたい」という気持ちから児童福祉の道に児童福祉司

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